そもそも
マルクスの資本論ってどんな本?
資本主義社会の仕組みや問題点を明らかにした
経済学の名著なんだ。
マルクスの理論に触発されて
かつて中国やソ連の様な
ゴリッゴリの
共産主義による中央集権国家が誕生したが
いずれも経済体制を変更
ソ連に至っては崩壊してしまった。
だからマルクスの資本論は過激とか
誤解されているけど
資本主義の先の国家像までは
明確にしてないんだ
執筆途中で亡くなってしまったからね。
漫画でわかる「資本論」に脱成長を学ぶでは
僕達にとって身近な「労働」にスポットを当てて
みんなでより良い未来を考えて行こうよ!
っていう内容になってるんだ。
職場で
生産性の向上、効率化、イノベーションのため
テクノロジーやコンサルティングが導入されたと
おもうけど
そのことで僕達の労働時間は減ったのかな?
むしろ業務が増えたり
それがどうでもよい業務だったり
しない?
どうしてそうなるのか?
資本主義社会で企業が競争に生き残っていくには
より多くの商品、サービスをより安く提供し
利益の最大化を図る。
利益の積み重ねにより企業資本をより大きくしていくのが
生き残る術なんだ。
これはマルクス曰く
「資本の自己増殖運動」なんだ。
そこで
利益の最大化を図るため
テクノロジー、コンサルティングが導入されるならば
矛先は人件費削減に向かうんだ
以前より少ない労働力で
テクノロジーを支える業務が
増えて行く。
僕達は常に人員削減、賃金低下の危機に晒されている
「テクノロジーが労働者を楽にしてくれる」なんて
簡単に思わないでほしい。
資本の自己増殖運動のせいで
企業は地球上の資源をドンドン消費し
環境を破壊している
近年、SDGsやEDSが話題になってるけど
持続可能な社会を念頭に置きながら
僕達の働き方をもう一度見つめ直す
いい機会だと思うんだ。
企業の利益追求のために
長時間働いたり
どうでもよい仕事だったりが
自分の人生にとって
本当に有益なのか?
自分自身が豊かでいられるように
労働を
工夫したり、変えたり、創ったり
することはできないだろうか?