僕から娘へ~授けて、委ねるもの~

本日、ブレイディみかこ氏著「僕はイエローでホワイトでちょっとブルー」

読ませていただきました。

みかこさんと息子の「ぼく」、旦那さんの「配偶者」の三人家族が住む

英国の田舎町にも

社会の変化が波及する中での「ぼく」の日常を描いた作品です。

 

リサイクルで生計を立てるハンガリーの移民家族との遭遇

持ち前の歌唱力で人種の垣根を越えていく同級生=soul queen

ノンバイナリー、多様性、差別、貧困に取り組む学校

相対的貧困におかれてる友人

ホームレスシェルター建設に揺れる住民

 

「ぼく」の日常はいつだって騒がしい

「ぼく」はそれらから目をそらさず、きちんと受け止め

感傷的になったり、感動したり、寄り添ったり、笑いながら上手に受け流したり

いろんな感情を蓄積して大人になっていく。

 

僕が個人的にすごいな~と思ったエピソードがありまして

先程触れた、ホームレスシェルターを建設する件ですけど

その場所が

元図書館があったところで隣がパブで向かいが小学校というロケーション。

こういうミスマッチって教育環境上、どうなのって僕は思ったのです。

当然、地元住民からの反対は強いし

中には「購入した土地の価値が下がるので」という人もいて。

そんな折、日本では台風で大きな被害を受けたという報道が英国でも流れ

避難してきたホームレスの人をそこの職員の方は拒否したことが

クローズアップされてメディアや一般人から批判されていた。

 

近々学校でスピーチの発表会がある。

ホームレスの人々に差別的な言葉が多い友人に違和感をもつ

13歳の「ぼく」

がこの二つの事柄を俯瞰して見てみる。

地元のシェルター建設問題を

遠く離れた日本の出来事に置き換えて

どう受け取るかは聞き手に委ねる。

そんなスピーチを考えている。

この二つの問題の根っこは何だろう?

大人は自分の身近なコミュニティーに縛られ、忖度するばかりに

「目の前に困った人がいたら助ける」といった社会通念が薄まっていくのではないかと

「ぼく」は考えてるのです。

 

「社会を信じる」

「ぼく」が決めたスピーチのテーマ

「忖度」しないで「助ける」。

そういうことをきちんと評価してくれる社会

そうしたことで新たな問題が生じたとしても

みんなで解決方法を考える社会であって欲しいという思い。

 

対して「僕」が13歳の時はどうだったかというと

恥ずかしくなるくらい幼稚。

今だってもっと勉強しないとマズイ!とおもいます。

親として、未来を生きる娘に伝えるべきことって何だろう?

そういうことを日々考えながら娘と接していこうと思います。

 

さてさて彼女はどうしてるかな?

 

あらら。

歯磨き粉を握りしめながら

フローリング上で倒れる様に寝てた(-_-)zzz

 

 

 

 

 

 

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