未来への投資~その2~

第49回衆議院選挙が19日、公示されました。

今回の選挙にはすごく注目しています。

「立憲」「共産」「国民民主」「社民」「れいわ」の5野党が

289ある小選挙区のうち217で共闘!

候補者を一本化し、自民公明vs野党連合の構図を鮮明に打ち出している。

野党の本気度が伺えます。

今回の政策論点は三つ

①コロナ対策

②経済政策(格差 貧困 分配)

③多様性(ジェンダー 夫婦別姓 LBGT・・・)

 

日本でも「多様性」がクローズアップされてきている。

恥ずかしいことに、僕は殆ど関心がなかったです。

僕自身、結婚して職場では女性もいて会社には外国の方もいるのに・・。

猛省です。

 

以前の記事でノーベル物理学賞の真鍋叔郎氏について書かせて頂きました。

「私は調和の中で生きることが出来ません。

それが私が日本へ帰らない理由の一つです。」と自身を揶揄した表現で

仰ってました。

そして今朝こんな新聞記事を見つけました。

「多様性のメリット~居心地の悪さが生むイノベーション」

アメリカでこんな実験が行われました。

殺人事件に関する共通の資料を読み、容疑者を推測するという課題に

25組は知り合い4人組、25組は知り合い3人と部外者1人で取り組んだ。

後者の方が正解率が高かった。

この研究結果の特徴は、

部外者が入ることによる「ぎきちなさ」により

議論が慎重に行われた事が影響していることと

一方で、回答への自信が低く、多様性のメリットを感じていないということです。

真鍋さんは「多様性のメリット」を理解していて

当時、「調和」の中に「圧力」や「排除」すら感じられていたのではないでしょうか?

そのことに日本の研究環境への強い危機感を抱いておられるのかなと。

研究環境への危機感は人間関係だけではなさそうです。

研究費の話ですが

アメリカの大学の公的研究費予算が2兆円

日本の科学研究科(大学等への研究のための補助金)等が3500億円

6倍もの開きがある。

予算は潤沢なのだが、アメリカの大学では

研究費は自分でとって取ってこなければならない(主に米軍から)

そのためには、アメリカ国籍が必要。2重国籍もok!

だけど日本では2重国籍は禁止であり、他国籍を取得すると日本国籍は

自然消滅するという理不尽なシステム。

 

研究を続けるためには日本国籍を失っても厭わないとする

研究者としての矜持を強く感じます。

真鍋氏だけではない

南部陽一氏(2008)中村修二氏(2014)物理学賞受賞者の両名も

アメリカ国籍です。

このままでは「頭脳流失」が続くだろうし、後継が育たない。

科学技術で日本は世界から取り残されてしまう。

そんな事を一人、心配している今日この頃です。

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