1️⃣これから保険に入ろうと思っている方
2️⃣どの保険に入ればいいのか?答えがほしい方
3️⃣保険を見直したい方
4️⃣将来の病気、怪我、老齢等のリスクに不安を持っている方
著者は後田亨氏+永田宏氏
後田氏はかつて日本生命で10年、
営業職を経験。
永田氏は医療情報の分析や
民間の医療保険のあり方の
研究をしている。
はじめ
「保険が必要なのは
自立していない子供がいる世帯主の
死亡保険ぐらい」
著者の知人で
保険の商品設計に関わってきた
専門家の見解ではあるが
一考に値する。
その理由は2つ
①保険は「稀に起こる重大事」への
備えに有効であり
加齢による膨らむリスクは
手頃な保険料で
十分に備えられるはずがない。
②時代が変わっても
保険の契約内容が変わらない
(保険の陳腐化)のは
大きなリスク(保険金)
将来のリスクに対して
わたしたちはどうすればいいのか?
答えは
健康保険などの社会保障制度を理解し
保険加入を最小限にする
序章 その保険、本当に頼りになるの?
私達は保険戦略を見直すべきだ
例えば50歳の人が
終身医療保険に加入したとして
実際に必要となってくるのは
30年後、40年後かもしれない。
その間に
医療そのものが変わっていくのに
保険の保障内容が変わらないのは
(契約当時のまま)
イコール保険金がおりないかも
しれないというリスクがあるからだ。
そもそも保険とは?
めったに起きないことだが
一度起きてしまうと
一人では背負いきれない
経済的リスクをみんなに分散して
支え合う仕組み
なので
加齢による病気やケガ、介護などはリスクだらけで
本来、保険の仕組みにそぐわないもの。
だから民間の保険会社は
保険料を高くしたり
保障内容を減らしたりしている。
ちゃんと利益も出るように運営されている。
いつまでも
「いいカモ」でいるわけにはいきません
いらない保険を捨てて
身軽になる時機に来ているのです。
第一章 最強の保険は健康保険
厚生労働省から出ている資料を元に
糖尿病、白内障、虚血性心疾患、脳梗塞
の総医療費(40歳以上)を見てみる
大雑把に言えば
入院が短い病気の総医療費は
高くて100万円。
入院が長期に渡るもので
300万円ほどで収まる。
しかし、健康保険があるから
自己負担は三割以内で済む
さらに、健康保険には
高額療養費制度で
限度額が規定されており
限度額を超えた部分はほぼタダ!
例えば
年収370万円〜770万円の人ならば
一月の支払いが9万円前後で済む
さらにさらに
限度額を超えた月が三回以上あっったなら
さらに大幅割引の対象となる!
健康保険制度を使えば
「どんな病気でも50万円で済む!」
と多くの医師が明言している。
先程、「保険は陳腐化する」と述べた。
医療技術の進歩、入院日数の減少傾向、
介護付き医療の「介護医療院」の新設など
医療は時代とともに変化しているのに、
保険の保障内容が契約当時のままでは
対応してもらえないリスクがある。
ならば
多額の保険料を支払うよりも
何にでも使える
50万円、できれば100万円の預金を
持つ方が良い。
そして我々にとって最も大切なことは
この手厚い健康保険制度を
これから先もどうやって存続させるのか
を考えること。